東大阪にある医療法人寿山会 喜馬病院 内視鏡外科センターは胆石症や鼠径ヘルニアを中心に年間約200件の内視鏡外科手術を実施しています。

胆石症とは

胆石とは、脂肪分の小窩を助けるために肝臓で生成された胆汁注の成分が溶けきれず、石のように固まったものをいいます。胆汁の存在する肝内、胆管、胆嚢に発生します。

特に胆嚢では胆汁が濃縮されて貯蔵されるために、胆石ができやすくなっています、症状は様々ですが、代表できなのは、みぞおちの痛みやわきばらの痛み。胆石が胆嚢から出ようとするときに、激しいお腹の痛みに襲われます。一度腹痛を起こすと発作の再発率は高くなるため手術をお勧めします。

腹腔鏡下胆嚢摘出術では術後２～３日で退院することが可能です。
また、総胆管結石は無症状であっても黄疸や急性胆管炎を発症することが多いので治療が必要です。
多くの病院では内科的処置が必要である内視鏡的乳頭切開切石術と外科的処置である腹腔鏡下胆嚢摘出術を２回に分けて行い治療します。
しかし、当院では胆嚢結石を伴う総胆管結石を原則腹腔鏡下手術で一期的に治療します。
１回の入院で治療が完結しますので患者さまの負担を大幅に軽減できます。

胆石の種類

胆内結石

肝臓で生成された胆汁がその肝臓内で固まったもの。

胆嚢結石

胆汁が、凝縮されて貯蔵される胆嚢内で固まったもの。

総胆管結石

十二指腸へ送られる胆汁が、総胆管内に溜まり固まったもの。

総胆管結石について

はじめに

胆嚢結石症に総胆管結石を合併したりや胆嚢内に石がなくても総胆管結石だけがあることがあります。

胆管の中に石がたまり、胆汁の流れを塞いでしまうため、右上腹部の差し込む痛み（疝痛発作）や黄疸などの症状が出現します。

胆汁が塞がれた結果、細菌が感染することでで胆管炎をおこし、これを放置すると敗血症やＤＩＣ（播種性血管内凝固症候群）、多臓器不全といった恐ろしい病気を起こすこともあり注意が必要です。

高齢者の方では、症状の訴えがなかったり、食欲不振などの軽い症状であることもまれではありません。

しかし、発症すると重症化することもありますので必ず治療しなければなりません。

診断

胆嚢結石は、腹部超音波検査（腹部エコー検査）という簡単な検査で調べることができます。しかし、胆管結石は血液検査で肝臓の異常をきっかけとして発見されたり、腹部ＣＴ検査で偶然発見されたりします。診断確定のためには、腹部ＭＲＩ（ＭＲＣＰという胆管を映す検査）が必要です。

治療

• １ステップ法（１回の手術で治療を完結させる方法）
  胆嚢摘出術＋総胆管結石除去術を1度の手術で行う（当院では腹腔鏡手術で行います）
  入院期間　5～7日
• ２ステップ法（胆管と胆嚢の処置をそれぞれ別に2回に分けて行う方法）
  総胆管結石除去（内視鏡で）。その後に、手術で胆嚢を摘出
  入院期間　内視鏡治療3～4日＋胆嚢摘出術4～5日＝total 7～9日

当院では、１ステップ法で行っています。

内視鏡外科手術の手術痕

• 内視鏡外科手術の例
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• 鼠径ヘルニア

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医療法人寿山会 喜馬病院

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