東大阪にある医療法人寿山会 喜馬病院 内視鏡外科センターは胆石症や鼠径ヘルニアを中心に年間約200件の内視鏡外科手術を実施しています。

内視鏡外科手術とは

腹腔（おなかの中）や胸腔（胸の中）などに小さな穴（径5～10mm）を数ヶ所開け、そこからカメラと小さな手術道具を入れ、モニターテレビを見ながら行う手術です。
痛みが少なく、術後回復が早いので早期退院や社会復帰が可能になります。

代表的な疾患

1）胆石症

①　胆嚢結石症（胆嚢にできる石）
胆嚢は肝臓で作られた胆汁を濃縮しためておく「袋＝ため池」です。

胆嚢内にできた石は胆嚢が動くとその中で動きます。
胆嚢の出口で石が詰まると激しい腹痛（みぞおちからやや右側に多い）がおこります。
また石が詰まった状態が続くと胆嚢に炎症が起こり、急性胆嚢炎となります。

内視鏡外科手術の中で最も多く行われているのが胆嚢結石の手術（腹腔鏡下胆嚢摘出術）です。

喜馬病院では2007年4月から2020年12月末までに通算1251例の腹腔鏡下胆嚢摘出術を実施しました。

② 総胆管結石（総胆管にできる石）
総胆管は肝臓で作られた胆汁を十二指腸に送るための重要な「通り道＝川」です。

総胆管の石が胆汁の流れを妨げない場合は症状が現れないことがありますが、石が詰まり胆汁の流れが妨げられると右上腹部痛、黄疸、発熱などの症状が出てきます。

胆汁の流れが滞り、そこに細菌感染が加わると胆管炎という状態となり、敗血症など命にかかわる重篤な病気を引き起こし大変危険です。

総胆管に石が見つかった場合は無症状でも原則治療が必要です。

（総胆管結石の治療）
1） 一期的治療（一回の治療で済む）
　内視鏡外科手術で同時に総胆管結石を除去し胆嚢を摘出
2） 二期的治療（二回の治療が必要）
　総胆管結石は内視鏡で除去、胆嚢は手術で摘出
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上の二通りがあります。

一期的治療の方が通算の治療期間が短く（1週間以内の入院）なり、１回で治療が完結するので、患者さんにとって負担が少ない治療といえます。
手術は胆嚢を切除、胆管を切開し内視鏡を挿入して石を確認、除去したのち切開部を縫って閉鎖します。
総胆管結石の手術を内視鏡外科で実施している病院は限られています。

喜馬病院では、積極的に腹腔鏡下総胆管切石術を施行しています。
当院の日本内視鏡外科学会技術認定医は2名とも総胆管結石手術で認定審査を合格しました。

2020年は15例の腹腔鏡下総胆管切石術を施行、これまで通算195症例を経験しております。

2）鼠径ヘルニアについて

鼠径部（「足の付け根」の部分）を覆っている筋膜に「くぼみ」が生じて、そこから内蔵の一部が腹膜に包まれた形で皮膚の下に出てきて膨らんでくる病気です。

成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、手術が必要です。

当院では術後の痛みが少なく、早期に社会復帰が可能な腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を行っています。

喜馬病院では2020年は57件の腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行、これまで13年間で通算636件の手術を実施しました。

外来診察について

1）外来受診

内視鏡外科センター員が担当する外来日（令和3年4月現在）

2）お問い合わせ

TEL：072-961-6888 　　/　　 E-Mail：kiba@juzankai.com

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医療法人寿山会 喜馬病院

内視鏡外科センターへのお問い合わせは、
TEL:072-961-0288
(法人医地域連携室)
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