リハビリテーション部 教育制度

はじめに


当リハビリテーション部では、セラピストの育成に力を入れております。近年、リハビリテーション関連職種の育成校の急増により、毎年非常に多くのセラピストが医療、介護施設に就職しております。そのため、養成校は優秀な実習施設の確保困難、ベテラン教員の不足による指導者の質の低下により学生の質は徐々に低下していると言われております。

当リハビリテーション部も大変若いセラピストが多く入職しており、入職時からの教育は大変重要なものであると考えております。そこで、リハビリテーション部では入職時よりセラピストに必要な資質を養うことを目的として継続した教育を退職するまで行っております。

当リハビリテーション部は、養成校卒業後の臨床研究機関として存在したいという目標を掲げております。セラピストにとってセラピスト人生の最初の5年は非常に大切だと言われております。最初の5年間に徹底して基礎知識と技術を獲得してもらいたく考えております。

教育内容


当リハビリテーション部がセラピストに必要な質とは以下3点であると考えております。

・体表解剖
・リハビリテーション評価法
・動作分析学

当リハビリテーション部ではまず、入職後の最初の2年間でこれら共通プログラムの3点を中心に教育を行っております。これら3点が出来てこそ、各々の職種の専門性があり、これらの3点を出来ずして専門性は成り立たないと考えております。

また、セラピスト間での共通言語を持つことが必要であるため、当リハビリテーション部では縦割りのセラピー業務は行わず、必ず同職種、他職種との連携の中でセラピーを行うようにしております。例えば、理学療法士と作業療法士が同一の患者さまを見る場合でも、上記に示した3点の共通言語を用いて治療内容を議論したり、今後の治療展開を検討したりするようにしております。

よって、当リハビリテーション部では理学療法士だから下肢、作業療法士だから上肢、言語聴覚士だから嚥下、鍼灸師だから疼痛緩和のセラピー担当というものではなく、必ず各職種は全職種に関連する包括的な基礎知識を身につけ、他職種と話し合えるセラピストを養成します。さらに、セラピストとしてではなく、社会人・医療人としての人間成長が必要であるため、教養に関する教育も行っております。

入職後3年目以降にはアドバンスプログラムの教育プログラムを受講してもらいます。これは共通プログラムを受けた後、3年目に自分が受けたい各疾患に関する講義を半年間かけて受講するというものです。もし共通プログラムを再受講したい場合は、もう一度共通プログラムを受講することも可能であります。 アドバンスプログラムとしては、以下の内容です。

1.脳血管疾患
2.運動器疾患
3.呼吸器疾患
4.訪問リハビリテーション



教育委員会メンバー


当リハビリテーション部では教育を推進するために以下の教育担当者がおります。
教育担当者も教育者としての水準を保つために、精進する必要があります。
そのため、リハビリテーション部では教育担当者に厳しい課題(学会発表や一定の研修)を与え教育担当者としての質を保つようにしております。

アドバンスプログラム
脳血管疾患 講義担当

共通プログラム
動作分析学 講義担当

研究指導担当
アドバンスプログラム
呼吸器疾患 講義担当
喜馬病院リハビリテーション部 課長
光田 尚代(理学療法士)

共通プログラム
リハビリテーション評価学 講義担当
 共通プログラム
体表解剖学 講義担当
 喜馬病院リハビリテーション部 課長
井尻 朋人(理学療法士)
喜馬病院リハビリテーション部 副課長
濱野 弘幸(鍼灸師)


年間教育プログラム:全職員対象


当院は年間を通じて教育プログラムを実施しております。
当リハビリテーション部では以下の勉強会が定例となっております。

教育委員会主催研修会(開催頻度:毎月)
教育委員会主催による共通プログラム(体表解剖学・リハビリテーション評価学・動作分析学)とアドバンスプログラム(脳血管疾患・運動器疾患・呼吸器疾患・訪問リハビリテーション)の教育プログラムです。

接遇委員会主催研修会(開催頻度:4か月に1回)
医療人・社会人として、サービス業を行う人としての接遇のあり方について勉強します。患者さま、ご家族さまへの対応および電話対応、組織内での人間関係の基礎となるコミュニケーションについて指導、教育します。

嚥下・摂食研修会(開催頻度:毎月)

嚥下・摂食障害へのリハビリテーション、ケアの方法について勉強します。あらゆる職種を対象として行い、嚥下・摂食障害への理解を深めます。



新入職者教育プログラム:新入職者対象


入職後、約2週間をかけて新入職者教育プログラムを実施します。このプログラムでは、職業倫理、業務管理、接遇、リスクマネージメントなどといった、医療人・社会人として必要な知識を学習してもらいます。

また、同時に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、鍼灸師、健康運動指導士、リハ助手はそれぞれ先輩セラピストと一緒に臨床実習を行います。その後、他職種部門の治療見学、助手をすることで包括的な業務について理解を深めます。

入職後2週間で配属先が決定し、各部署での業務が始まります。 また、1年間を通じて症例レポートの作成と症例発表を行います。症例レポート、症例発表には専任の先輩指導員がその指導を担当するサポート体制があります。

新入職員教育プログラム
教育プログラム 理念
職業倫理
診療報酬
介護報酬 業務:入院 業務:外来 業務:老人保健施設
業務:訪問 業務:鍼灸・マッサージ院 接遇 POST・鍼灸業務
カルテ記載 マニュアル 事故報告 リスクマネージメント
物理療法 委員会活動 職掌課業 義肢装具処方
障害者福祉 パソコン取り扱い 症例レポート 症例発表


ローテーション制度


職員は約3~5年をかけて回復期リハ、急性期リハ、外来リハ、訪問リハ、老健リハ、地域包括ケア病棟リハ、リハビリ特化型デイサービス、提携先鍼灸・マッサージ院の業務を経験します。

1年目は専従的に部署に配属になりますが、2年目以降は希望を聞き、希望に沿った形で配属が変更されます。2年目以降は能力に応じて他部門との兼務をすることもあります。

また、2年目以降は後輩指導および学生指導も開始します。
3年目以降からは2年間で経験していない他部門の担当を行いながら、将来的な管理職を見据えた専門分野を決定していきます。