-安全な医療を受けるための10のポイント-
◆<皆さんが安全な医療を受けるための10のポイント>
みなさんが安全な医療を受けるために気をつけて欲しい10項目のポイントがありますのでご紹介します。
1.普段からご自身の健康状態を観察しましょう
適度な睡眠・栄養をとり運動をしていますか。
日頃の血圧や体重などのチェックはしていますか。
健康診断は定期的に受けていますか。
日頃から自分自身の健康状態を把握して、異常があれば早めに医療機関に受診しましょう。
2.受診したときは自分の状態をしっかり伝えましょう
診察を受けるとき医師や看護師は、いまの症状・症状の経過・いま使用している薬・
これまでの病気や治療歴などを聞きます。
①体のどこがいつからどのように具合が悪いのか
②何をしてほしいのか
③思い当たる原因はあるのか
④いままでにかかったことのある病気や受けた治療はあるのか
メモ等を見ながらはっきりと伝えましょう
医療機関を受診するときは「おくすり手帳」を活用しましょう
他の医療機関にかかっている場合はかかりつけ医に「診療情報提供書」を作成してもらいましょう
3.医療従事者からの説明を十分に聞きましょう
可能であればメモを取りながら聞きましょう。医師が説明するパンフレット、
検査結果などは受け取って持ち帰りましょう
確認したい項目
①症状の原因と予定の治療内容
②診断した内容(病名)
③検査内容や治療目的と予想される結果
④治療に伴う副作用と体の変化
⑤治療にかかるおおよその期間と費用
⑥日常競生活で注意すること など
また他の医師、医療機関で治療方法などを聞きたい場合はセカンドオピニオンを求める事は可能ですので担当医にその旨を言いましょう。
4.これでいいのかなと思ったら確認しましょう
医療機関では細心の注意を払いながら業務にあたっていますが、医療事故を防ぐために患者さんやご家族の協力も必要です。
分からないことや変だなと思ったことは必ず質問しましょう。何か手違いがあるかもしれません。
病院の中で「ヒヤッとしたハットした経験」は医師・看護師など職員に伝えましょう
医師・看護師・薬剤師などわれわれ職員と一緒に医療事故を防ぐための取り組みに参加してください。
5.かかりつけ医療機関の情報を共有しましょう
複数の医療機関にかかっている人も多いと思います。あなたがかかっている病名・医療内容・薬などの情報を医師や看護師らに伝えることは医療上の安全を守る上でも大事なことです。
特にお薬手帳は活用して他の医療機関から処方されている薬を正確に伝えましょう
(同じような薬が重複している、相互作用で重大な副作用が起こるなど、いろいろ危険があります。)
またあなたが他の医療機関にかかる場合は担当医師に「診療情報提供書」(紹介状)を作ってもらいましょう
6.自分の名前を伝えましょう 確認しましょう
病院には多くの患者さんが集まっています。同姓同名や似た名前も多く「患者取り違え」は日常的に多く発生する事故です。
医療の現場では、名前・生年月日・性別・ID番号など患者確認をしないといけない項目があります。
特に自分の名前を確認する。それをきちんと医療従事者に伝えることは安全な医療を行う上で重要です。
7.薬の間違いを防ぎましょう
いまあなたが使用している薬はありますか。それぞれ薬の内容や特徴、服用方法は理解できていますか?
薬局で受け取ったときに、自分の名前に間違えがないか・飲み方・使い方・服用時間を確認しましょう。医師や薬剤師から説明を十分に受けましょう。
8.病院感染防止のため手洗いやマスク着用などの要請に協力しましょう
病院には様々な病原菌が存在します。また患者さんの中には感染に対する抵抗力が低下している方もいます。
インフルエンザやノロウイルスなどの流行の際には手洗いやうがい、マスクの着用をお願いすることがあります。
9.転倒転落を予防しましょう
慣れていない環境には様々な危険が潜んでいます。
特に入院した場合はいつもと違う部屋、ものの場所、椅子や机、床の感触、初めてのベッド、などの違いを認識されることが大事です。
歩きやすい靴。自分の足にフィットした靴を履く、ベッドの高さを低くする、筋力アップの運動を心がける、なども大事です。
10.医療機関を受診するときはマナーを守りましょう
①病院の決まり事(受診時間・面会時間)を守り皆さんが安心して療養できるようご協力お願いします
②医療従事者が集中して医療行為をしている時は出来る限り話しかけない医師や看護師が集中して医療行為を行っている時に話しかけると医療行為が中断し結果的に検査や治療を受けている患者さんに危険が増すことになります。
③職員や他患者さんへの暴行行為・迷惑行為は許しません。
患者・家族などからいわれのない暴力・暴言・セクハラ行為などを受けることがあります。
このような場合には警察への通報を含め適切な対処をさせていただきます。
④病院には生活に必要なもの以外はなるべく持ち込まないようにしましょう。
病院内での盗難防止に協力しましょう。入院療養中に高額な所持金や貴重品の持ち込みはおやめください。
⑤携帯電話のマナーを守ってください
外来フロアーはマナーモードないしは電源を切りましょう。携帯電話は院内ないしは所定の使用可能エリアでの使用をお願いします。